京都大学医学部附属病院 放射線治療科

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当科助教の宇藤の論文が採択されました

当科助教の宇藤の論文がRadiation Oncology誌に採択されました.

https://ro-journal.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13014-021-01869-4

以下、論文の内容です。


定位放射線治療は転移性脳腫瘍に対する標準治療の一つとして用いられております。当院ではサイズが大きい、もしくは長期予後が期待できる症例において、長期にわたる局所制御と晩期有害事象低減を目的とした13分割法を用いた定位放射線治療を実施しております。13分割法を用いた定位放射線治療を実施する際、腫瘍変化を考慮し治療期間中に再計画検討用MRI(mid-treatment MRI)を撮影し、必要に応じて治療計画を再作成いたします。本研究ではmid-treatment MRIのデータを解析し、13分割法を用いた定位放射線治療中の腫瘍変化を遡及的に評価しました。その結果、約3分の1の病変において腫瘍体積は20%以上変化しており、また半数以上の病変においてmid-treatment MRI上の腫瘍が計画標的体積(planning target volume: PTV)に一部含まれておりませんでした。そのため、分割回数が多い定位放射線治療を実施する際は、治療中の腫瘍体積・位置を再評価する必要があると考えられました。

 


※当科業績はこちらよりご確認ください。