当科頭頚部グループ大学院生の平岡の論文が採択されました
当科頭頚部グループ大学院生の平岡の論文がJournal of Radiation Research誌に採択されました。
以下、論文の内容です。
https://academic.oup.com/jrr/advance-article/doi/10.1093/jrr/rrad087/7441091
本研究は頭頸部がんに対する強度変調放射線治療(IMRT)を受けた患者さんの刺激時唾液量、口内乾燥症状の長期経過を用いて唾液回復までの時間を評価し、その予測因子を解析したものです。
当院で2012~2018年にかけて根治的放射線治療を受け、18ヶ月以上刺激時唾液量を測定した頭頸部がん患者さんを対象としました。
57名の患者さんが対象となり、フォローアップ期間中央値は48ヶ月でした。唾液回復までの期間中央値は12ヶ月で、2/4年次累積唾液回復割合はそれぞれ84/92%でした。
平均耳下腺・口腔線量、及び耳下腺体積あたりの刺激時唾液量が高い患者さんで唾液回復の有意な遅延が認められました。
本研究の結果放射線治療を受ける頭頸部がん患者さんの口内乾燥の予後予測が可能となりました。
患者さんへ口内乾燥に関する適切な情報提供ができることに加え、放射線治療計画の改善に繋がると考えます。
当院で2012~2018年にかけて根治的放射線治療を受け、18ヶ月以上刺激時唾液量を測定した頭頸部がん患者さんを対象としました。
57名の患者さんが対象となり、フォローアップ期間中央値は48ヶ月でした。唾液回復までの期間中央値は12ヶ月で、2/4年次累積唾液回復割合はそれぞれ84/92%でした。
平均耳下腺・口腔線量、及び耳下腺体積あたりの刺激時唾液量が高い患者さんで唾液回復の有意な遅延が認められました。
本研究の結果放射線治療を受ける頭頸部がん患者さんの口内乾燥の予後予測が可能となりました。
患者さんへ口内乾燥に関する適切な情報提供ができることに加え、放射線治療計画の改善に繋がると考えます。
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