当科医学物理グループ 小野智博の論文が採択されました
当科医学物理グループ小野智博の論文がRadiological Physics and Technology誌に採択されました。
https://link.springer.com/article/10.1007/s12194-022-00684-0
以下、論文の内容です。
脳転移に対する定位照射の適用が国内外において広がっていますが、小さなターゲットに対する照射は治療計画や実測線量の評価において不確かさが存在することが課題となっています。実測線量を適切に評価する手段として、IAEA TRS-483より小照射野における線量計毎の出力補正係数が提唱されました。これにより、確からしい実測線量の評価が期待されますが、患者プランへの適用法は確立されていません。
本研究では小照射野の線量評価に適切な5つの異なる線量計を用いて脳転移への定位照射プランの実測線量を評価しました。得られた実測線量にIAEA TRS-483提唱の出力補正係数を適用する手法を提案しました。適切な線量計を用いて出力補正係数を考慮することで、患者プランにおいてもより確からしい実測線量評価の可能性が示唆されました。
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