京都大学医学部附属病院 放射線治療科

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当科大学院生 稲生(消化器グループ)の論文が採択されました。

当科大学院生 稲生(消化器グループ)の論文がJournal of Radiation Research誌に採択されました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35589100/

胸部食道癌に対する放射線治療において放射線肺臓炎は重大な有害事象の一つであり、肺の低線量被曝は放射線肺臓炎の一因とされています。胸部食道癌に対する強度変調回転照射(volumetric-modulated arc radiotherapy : VMAT)の使用は肺の低線量被曝を増加させ、放射線肺臓炎発症率を増加させる懸念がありました。

本研究では、胸部食道癌に対する放射線治療におけるVMAT使用は3次元原体照射(three-dimensional conformal radiotherapy : 3DCRT)と比較して、肺の低線量被曝を増加させるものの放射線肺臓炎の発症は増加させない可能性が示唆されました。