京都大学医学部附属病院 放射線治療科

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当科特定助教 岸(肺グループ)の論文が採択されました。

当科 肺グループの岸の論文が2編採択されました。

 

1. Propensity score-based analysis of stereotactic body radiotherapy, lobectomy and sublobar resection for stage I non-small cell lung cancer

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35818291/
I期非小細胞肺癌に対する標準治療は肺葉切除術、手術拒否・不能例に対しては縮小手術や定位放射線治療が行われます。
今回、当科は呼吸器外科・先端医療研究開発機構との共同研究で、機械学習を用いて算出した傾向スコアを用いて、上記の3治療群比較を行いました。
傾向スコア重み付け法を用いた比較を行うと同時に、傾向スコアに基づくサブグルーピングを行い、各治療法に対する生存傾向が異なる4つの小群を同定しました。
本研究の結果は、I期非小細胞肺癌患者のDecision makingにおける有用性が期待されます。

※本論文で算出した傾向スコアモデルは、以下のページから使用可能です。
https://radonc-kyoto.shinyapps.io/psestimator/

 

2.Lack of an association between marital status and survival in patients receiving stereotactic body radiotherapy for early-stage non-small-cell lung cancer

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35657816/

UICC第8版では外科的切除・進行非小細胞肺癌の新規・有望な予後因子として婚姻状況が挙げられています。早期非小細胞肺癌に対して定位放射線治療を施行した患者群を対象に、婚姻状況(既婚・離婚・未婚・死別)と予後の関連を検討しました。既婚群、非既婚群においてOSに有意な差を認めず、性別ごとの比較でもその結果は同様でした。