京都大学医学部附属病院 放射線治療科

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肺がん動体追尾照射の多施設臨床試験の論文が採択されました

肺がんに対する動体追尾照射の有効性と安全性を評価した多施設共同第2相臨床試験の論文がRadiotherapy and Oncology誌に採択されました。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35513131/

原発性肺癌または転移性肺腫瘍の48例が登録され、主要評価項目である2年局所制御率は95.2%と良好でした。重篤な有害事象は1例に認めたのみでした。

動体追尾照射の有効性と安全性を多施設共同第2相試験の形で評価した初めての研究です。動体追尾照射の臨床的な有用性を示すエビデンスであり、今後同治療が普及することが期待されます。

なお、本試験は、京都大学医学部附属病院、東京都立駒込病院、先端医療センター病院(現 神戸市立医療センター中央市民病院)、京都桂病院の4施設共同で実施され、日本医療研究開発機構(AMED)の支援を受けて行われたものです。