当科泌尿器腫瘍グループ相澤の論文が採択されました。
当科、泌尿器腫瘍グループ相澤の論文が International Journal of Clinical Oncology 誌に採択されました。
以下、論文の内容です。
https://link.springer.com/article/10.1007/s10147-023-02456-1
Impact of prostate position-based image-guidance in intensity-modulated radiation therapy for localized prostate cancer
本研究は、前立腺癌に対する高精度放射線治療において、現在必須の画像誘導放射線治療(IGRT)技術のインパクトを検証したものです。強度変調放射線治療(IMRT)を施行した中リスク前立腺癌症例222例を対象に、治療時の毎回のCT撮影をベースにした正確な位置合わせ(prostate position-based IGRT)を行った症例とそれ以外の位置合わせを行った症例の生化学的非再発率を比較しました。10年での生化学的非再発率は94.9% vs 82.7%(p = 0.041)と前者で有意な改善を認め、また何らかの加療を必要とする直腸出血の頻度も有意に低いという結果でした(p<0.001)。
現代の放射線治療において、高精度画像誘導技術による正確な線量投与が治療成績に影響を与える可能性があることを示しました。
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