当科大学院生武野(京都大学複合原子力科学研究所)の論文が採択されました
当科大学院生武野(京都大学複合原子力科学研究所)の論文がPhysica Medica誌に採択されました。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33721790/
以下、論文の内容です。
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ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は細胞レベルでの粒子線治療と言える新しい放射線治療です。その治療効果はホウ素化合物のミクロレベルでの空間分布に大きく依存していて、それを可視化する手法の一つとしてAutoradiography (ARG)が知られています。本論文ではARGを用いてホウ素化合物の分布を定量的に解析するための計算方法を示しており、これを用いることで組織切片におけるホウ素化合物の空間分布を定量的に解析することが可能になります。
本論文の知見を活用してホウ素化合物の空間分布を規定する要因が明らかになれば、より腫瘍選択性の高いホウ素化合物の開発も可能になると期待されます。この知見によりBNCTの研究と臨床がさらに前進していくことを願っております。
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