生物Gの井上の論文が採択されました
生物Gの井上の論文がRedox Biology誌に採択されました。
以下、論文の内容です。
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生物Gの井上です。
好中球の自然免疫の一つ、Neutrophil extracellular traps (NETs)をご存知でしょうか?
NETsは、 好中球が蜘蛛の糸の様に自身のDNAを放出する現象で、 体内に侵入した病原体の捕獲や播種防止を果たします。
NETsは、
その発生機序や機能はまだ不明な点が多いのですが、 近年の研究からNETsは血栓形成、自己免疫疾患、 がん転移にも関与することがわかってきています。
この度、私達はトロント大学 Mitsu Ikura Labのご協力の下、好中球のナトリウム・カルシウム交換体( NCX)を阻害することで、 感染刺激を与えなくともNETsが放出されることを発見しました 。
NETsはCOVID- 19感染の合併症である肺塞栓の発症にも関与しており、 今後もさらに注目が高まっていくことが予想される現象です。
本知見が、 がんを含めた幅広い研究分野で活用されることを願っております。
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