京都大学医学部附属病院 放射線治療科

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物理G卒業生の声

京都大学医学部附属病院 放射線治療科

伊良皆 拓:平成30年卒業  

​私からは主に理工系出身者に向けて書かせていただきます。私は学部4年間を放射線治療とはあまり縁のない理学部物理学科で過ごしました。大学院入試を考え始めた学部4年生の頃、それまで学んだ物理学を社会に還元したいという漠然と思っていたところ、医学物理士という職種を知りました。私の第一印象は「名前がカッコいい」だったことを今でも覚えています。調べてみると、物理学や工学の知識で放射線を支えていることを知り、医学物理士を志し京都大学大学院工学研究科に入学しました。

京都大学は理工系研究科で修士課程から医学物理教育を行なっている数少ない大学院の一つです。研究面では物理工学の観点から放射線治療の高精度化を目指す研究を行うことができます。またそれと並行して、医学物理士になるために必要な医療系科目の教育・臨床実習を受けることができます。私自身、大学院の5年間の研究テーマは物理工学系・臨床系の両方を行うことができ、さらに医学物理士に必要となる医療系知識を身に着けることができました。

理工系出身は医療系科目を学ぶ機会が少なく最初は苦労しますが、それを乗り越えると周りとは違った視点を持つ医学物理士となれることでしょう。皆さんの知識を医学物理の分野で生かしてみませんか?

京都大学医学部附属病院 放射線治療科

小野 智博:平成28年卒業  

私が放射線治療を初めて知ったのは高校生の時、とある新聞記事を読んでのことでした。もともと物理が好きな自分にとって大変魅力的な内容であり、これをきっかけに放射線治療に携わる道に進みたいと強く思うようになりました。そして放射線技術科学専攻へ進学し、学部時代授業の中で医学物理士の存在を知りました。研究・臨床・教育と、放射線治療の発展に大きく関わることができる、まさに私が描いていた職業であると、心に深く刻まれました。

そのまま修士へ進学、そして平成24年より当科の博士課程学生として当科に入局しました。国内でも歴史ある診療実績、産学連携による大型プロジェクト、優秀なスタッフの先生方に囲まれた臨床研修はとても充実したもので、初志貫徹、無事に課程を終え医学博士号を取得することができました。

医学物理は発展途上の学術分野です。がん治療に興味ある方、物理が好きな方、皆さまの入局をお待ちしています。

倉敷中央病院 放射線治療科

秋元 麻未:平成27年卒業  

わざわざこのページを開き、わざわざこの卒業生の声に目を通してみようと思われたあなたは、きっと医学物理に興味があって、でもどこへ行けばいいのか迷っているのではないでしょうか。本当にこの道に進んでよいのか、疑問に思っているのではないでしょうか。

私は平成234月から京都大学大学院の博士課程に在籍しておりました。実際に入局して感じたことは、様々な人間がいること、それぞれがそれぞれの道でのプロフェッショナルであること、そして、研究についても臨床についても様々な方面から知識や意見が得られる素晴らしい場所であるということでした。私はこの京都大学大学院で過ごした日々が、医学物理士としての能力や知識を高める一つの重要な通過点であったように思います。今となってはこの道を選んで本当に良かったと感じています。

放射線治療に興味がある方、医学物理士になりたい方、はたまた道に迷ってここにたどり着いた方、様々な方がいることでしょう。ここがあなたにとってどんな場所になるか、この未来に何が起こるのかは誰にもわかりません。ただ、あなたが踏み出した一歩はとても大切なものです。少しでも興味があれば、見学に来てみてください。そして、私たちと一緒に、今後の放射線治療を支える重要な担い手となってみませんか。

京都大学医学部附属病院 放射線治療科

椋本宜学

椋本 宜学:平成26年卒業  

様々な縁に恵まれて、私は現在医学物理士として働いています。医学物理士とは、放射線治療の現場で臨床・教育・研究に携わる何でも屋ですが、その中で私が大事にしていることは、がん患者を治療するチーム医療の一役を担い、他職種からの疑問に明確な答えを出し、臨床で必要とされる新たな治療法を開発していくことです。

医学物理研究が物理研究や工学研究と大きく異なるのは、その研究が医療現場でニーズがあるかどうか、実現可能かどうかが重要である点です。当科では企業と共同で機器開発やソフトウェア開発、臨床評価を行っていますが、最終的に治療技術として患者さんの治療効果に貢献できるよう、医学物理士は幅広い知識を基に企業の持つシーズと医療現場のニーズを結びつける架け橋となる必要があると思います。

京都大学には、優秀な人材に囲まれ、様々な職種から惜しみない指導を受けられる、恵まれた教育環境があります。より良い医学物理士になるため、是非一緒に学んでいきましょう。

日本赤十字社和歌山医療センター 放射線治療科部 医学物理課

石原 佳知:平成25年卒業  

医学物理士と聞いてどのような職業かイメージできる人は稀ではないでしょうか。主に、がんに対する放射線治療において治療計画を作成し、装置の品質管理を生業としています。放射線治療は病院内において最もIT化が進んだ領域の一つであり、また、放射線物理学、計測学、画像工学、情報工学など多岐に渡る技術が常に必要とされる進歩の早い領域でもあります。それらの技術を臨床応用するための業務、研究開発はやりがいのある仕事であると感じています。

私は医学物理士認定コース始動前に修士、博士課程にて臨床研修、研究活動を行いました。在学中に開発したソフトウェアが臨床使用されるなど、研究成果が臨床に直結する点も大きな魅力の一つであると思います。

現在、医学物理士認定教育コースが15大学以上に設置され、より洗練された教育体制が構築されています。また、病院において医学物理士の雇用が確立されつつあります。今後、京都大学の認定コースのもと優秀な医学物理士がたくさん生まれ、ともに医学物理士という職域を大きく確固たるものにしていけることを強く期待しています。

短い字数では魅力を伝えきれません、是非一度、京都大学の医学物理Gまで見学にお越し下さい、お待ちしております。

山口大学大学院医学系研究科 放射線治療学分野
椎木 健裕:平成23年卒業  

私は、当時、九州大学大学院医学系研究科の修士課程に在籍していました。学部時代に医学物理士という職種を知り、修士課程まで進学しましたが、私の周囲には医学物理士として働いている人はいなく、また医学物理士を目指している人もいませんでした。一人でやっていくのにも限界を感じていた時に知ったのが、京都大学の医学物理グループの存在でした。

京都大学の良い所は、臨床も研究も十分に経験できるという点です。臨床面では、在籍中に、2台の放射線治療装置の更新と1台の放射線治療装置の導入が行われ、受入れ試験やコミッショニングをOJT(On-the-job Training)で学ぶことが出来ました。また、高精度放射線治療を含む治療計画の立案、治療装置の精度検証、治療計画の品質管理等も学ぶことが出来ました。 日本を牽引する先生方(医師・診療放射線技師・医学物理士・企業の技術者)と協力しながら研究・臨床を進めていくことを経験することで、臨床面や技術面からたくさんの意見を聞くことができたのも京都大学でしか出来ない経験だったと思います。

現在、私は、新設の山口大学大学院放射線治療学分野にて助教として勤務しており、臨床・研究・教育に従事しております。 医学物理士として、まだまだ学ぶことが多いですが、現在、なんとか医学物理士業務をこなしていくことができているのは、京都大学病院放射線治療科医学物理グループで研修を行なうことが出来たからだと思います。拙い文章ではありますが、私の経験談を見て、少しでも京都大学病院放射線治療科医学物理グループで研修を受けたいと思う方が増えることを願います。

京都大学大学院医学研究科 放射線腫瘍学・画像応用治療学
中村 光宏:平成22年卒業

今から5年前、私は大阪大学大学院保健学専攻の修士課程に在学していました。当時、将来は医学物理士になりたいと漠然と思っていたのですが、研究を続けたいこと、臨床経験が不足していたこと、病院で医学物理士のポストが確立していなかったことなどの理由で進学を考えていました。しかし、医学物理学に関する体系的な教育を受けられる大学はありませんでしたが、京都大学で医学物理グループが発足したことをきっかけに、「ここで一旗揚げるぞ」と進学を決意しました。

当グループは欧米型の医学物理活動を実践的に展開しており、臨床と研究の両翼を担っています。臨床活動では,高精度放射線治療を含む放射線治療計画の立案、患者さんに照射する放射線量の事前検証を行っております。また、研究活動では、難治がんに対する治療成績の向上と合併症の軽減を実現することを目的とした、がん及び周辺正常組織の動態に対応した四次元放射線治療システムを開発しています。 私自身、修士時分に不安を感じていた臨床に対しても経験が積め、また四次元放射線治療に関するテーマで医学博士号も取得することができました。

当グループでは、臨床経験を積めるだけでなく、臨床に直結する研究を行うことが可能です。私たちと一緒に臨床と研究に励み、今後の放射線治療を支えましょう。当グループへの参加をお待ちしております。

滋賀県立成人病センター 放射線治療科
松木 清倫:平成22年卒業

医学物理士としての私の主な役割は、高精度放射線治療を含む治療計画の立案と線量検証、治療計画装置や治療装置に関わる精度管理を行い、放射線治療の品質を保証することです。特に高精度放射線治療技術は複雑かつ多様であり、当施設での適切な精度管理・検証プログラムの作成も私の重要な役割です。また新規装置導入に伴う受け入れ試験や装置基礎特性の測定も担当しております。

私は修士課程・博士課程の計6年間、京都大学大学院で医学物理学を学びました。その間、IMRTの治療計画40件、脳・体幹部定位放射線治療計画40件の立案に携わりました。IMRTの線量検証や、新規導入装置の基礎特性測定にも参加し、豊富な経験を積むことができました。 研究面では、患者位置ずれや体内臓器移動を定量化する技術開発を担当しました。京都大学大学院の大きな特徴は、医師、診療放射線技師、医学物理士いずれの職種にも日本を牽引するような先生方が多数在籍されておられることです。私は臨床・研究に関する意見を、多くの先生方から効率よく多角的に吸収することができました。 また私は学部では工学部に在籍しており、京都大学大学院入学当初は医学系の知識は皆無でした。基礎医学を始め、放射線腫瘍学に関連する講義や実習に参加することができたのも、京都大学の魅力だと考えます。

医学物理士として放射線治療を患者さんに提供するにあたり、私は多くのことを京都大学大学院で学びました。医学物理士を目指すみなさんにとっても京都大学が良い意味での「通過点」になることを願いまして、私の経験談を締めくくらせて頂きます。

大和高田市立病院 技術局 医療技術部 放射線技術科
伊東 宏之:平成21年卒業

私が医学物理士という職種を知ったのは学部3回生の時でした。自分が学んだ物理の知識や技術を、人の役に立つよう活用したいと思ったのがきっかけです。その後、修士課程修了までは理学研究科物理学・宇宙物理学専攻で基礎物理を学び、博士課程在籍中は京大病院放射線治療科で医学物理の研修を受けさせて頂きました。

在籍時の研究テーマは、強磁場を用いたX線由来二次電子の局所制御です。 大学院生として研究を行うのは当然ですが、京大病院放射線治療科の医学物理グループでは、研究と並行して医学物理士としての臨床面の研修も受ける事ができます。在籍時は研究方面に進むか、臨床方面に進むか迷っていましたが、自分が治療計画を担当した小児脳定位放射線治療の患者さんが、治療後にお母さんと手をつないで元気に帰っていく姿を見た事がきっかけで臨床方面に進もうと決心しました。 卒業後は大阪市立総合医療センターで医学物理士職として、リニアックの更新、前立腺I-125小線源治療、ガンマナイフの業務携わりました。平成25年10月から大和高田市立病院に異動し、現在は、建屋の設計から、機種選定、放射線障害予防規程作案などといった、放射線治療部門そのものの立ち上げに勤しんでおります。

皆様が京大病院医学物理グループに入局し、近い将来、才能溢れる医学物理士として羽ばたかれるのを楽しみにしております。