放射線治療中の日常生活

放射線治療中の日常生活は、普段どおりにして下さって結構ですが、次のようなことに注意しましょう。

放射線治療を受けはじめてからしばらくすると、少し体がつかれやすくなることがあります。もし、つかれを感じはじめたら、十分な休息や睡眠をとるようにしましょう。治療中の運動については担当医に御相談下さい。

一般的には治療中でも入浴していただいて構いませんが、できるだけぬるめのお湯にして下さい。また、皮膚をこすって治療範囲のマークが消えてしまわないように注意して下さい。

食事は栄養のあるバランスのとれた食事にしましょう。具体的な内容については治療部位別のパンフレットを参考にして下さい。

照射を受けている部位の皮膚には、治療にともなって以下のような変化が起こります。

紅斑	乾性落屑（かんせいらくせつ）	湿性落屑（しつせいらくせつ）
日焼けの時のように皮膚が赤くなります。	皮膚がカサカサして痒くなってきます。	皮膚がジクジクしてきます。水ぶくれのようになる場合もあります。

このような症状については次のようなことに注意して下さい

こすったり、掻いたりしてはいけません。	治療部位をきつく締め付けるような服装は避けましょう。
治療部位は直射日光に当てないようにしましょう。	入浴はぬるめのお湯にしましょう。水分を拭くときは軽くおさえるようにし、こすらないようにしてください。
ひげそりには、電気シェーバーを使うようにしましょう。	化粧水をつけないで下さい。塗り薬を使用する場合は、あらかじめ担当医師に御相談下さい。

これらの変化は、多くの場合治療が終了して1～2ヶ月経過すると元に戻ります。但し、たくさん放射線を照射しなければならない時には、皮膚が少し着色することがあります。

京都大学医学部附属病院　放射線治療科